だらだら日記 on Hatana Blog

おっさんオタが趣味に塗れた日常を書いたり書かなかったりするブログ

アニメがお仕事

アニメの仕事と聞いて、何を思い出すでしょうか?パッと思いつくのは、監督さんと声優さんくらいでしょうか?このマンガは、アニメの絵の動きの元となる"動画"を描く双子の姉弟の成長をテーマに、さまざまなアニメを作るためのお仕事する人たちを描いた物語です。意外と知られていない、アニメ舞台裏が垣間見えて、なかなか興味深いです。普通の人よりは、この手のねたの知識はあるつもりでしたが、所詮は表面だけの情報ということがよくわかりました。「動画を描く」ことは、「動きの中間点を、指定の数だけ考えて描く」ことなわけで、それはそれは大変なことなんですね(ゲームのキャラのドット絵で経験済み。難しいです、マジで)。知らなくても困らないことですが、知っているとアニメの見方もちょっと変わるかもしれません。
作者は石田敦子さんです。実は方、元々アニメがお仕事の人で、個人的に結構好みなデザインをする(たまたま好きなアニメのキャラクターデザインをしていたせいもあるのですが)ので、名前は知っていました。一時期はアニメの製作スタッフとしてはもちろん、その手の雑誌でも結構お名前を見かけることができました。で、何年か前にマンガを描き始められて、今に至る、という感じす。
そんな石田センセが、満を持して(?)放つ、この作品、個人的にすごく気に入っています。主人公が悩むシーンが多いため、どちらかというとネガティブ方面な話が多いのですが(はてなキーワードを見ると、他の作品でもそんな感じらしい)、絵柄がそれを和らげ、微妙バランスを保っていると思います(ちなみに連載(月刊ヤングキングアワーズ)は、すげードロドロ状態だったり)。
現在コミックスは2巻まで出ています(2巻は先月末に出たばかり)。ちょうど半年置き、直前の号までの内容が載っているので、次に出る雑誌を買うとすぐ続きが読めるという、先が気になる人には罠の様な刊行状態です(コンビニで見かけないんですよねぇ、YKアワーズ)。
好きなことを好きでい続ける、さらにそれを仕事にすることの大変さがわかる作品ですね。自分も、ガキの頃から好きだったことを、そのまま職にしたクチなので、痛いほどわかります。今、物語は2人の主人公を窮地に追い込んでいます。今後二人がどうなっていくか、先が楽しみです。